2020.3.13 更新
Ⅷ 終活 ~元気な間にやっておきたいこと~
最近は、元気なうちに自分の老後や葬儀のことを考える方が増えてきました。
人生の終わりをより良いものにするために、事前の準備を行うことを「終活」といいます。
セカンドライフをエンジョイしているあなたも、自分はどんな老後を過ごしたいのか、どんな最期を迎えたいのか、また、遺される家族のことをちょっと考えてみませんか。
元気な間にやっておきたいことをまとめました。
1.エンディングノート
エンディングノートは「気づき」のノートです。エンディングノートに記入しながら、自分はどんな老後を過ごしたいのか、どんな最期を迎えたいのか、そしてその想いを実現するためにはどんな準備が必要なのかを確認することができます。
人はやがて「その時」を迎えなければならなくなるときがやってきます。エンディングノートは遺される方々へのあなたの大きな思いやりでもあります。
エンディングノートは、いろんなところから発行されています。一般的に、私のこと(経歴や思い出など)と、いざという時に家族へ伝えておきたいこと(介護・医療・葬儀・お墓・財産などの自分の希望)を記録しておく構成になっています。また、記録するだけでなく、終末を迎えるための様々な情報も掲載されています。
書店やネットで自分に合ったものを探してみてはいかがですか。
おすすめ
公益財団法人京都SKYセンター発行の「エンディングノート~わたしからあなたへ~」は「市販のものより分量が薄く、とっつきやすい」と好評です。A4版約50ページ。500円(送料、振込手数料は別)
お問い合わせ、申し込み:TEL. 075-241-0226
2.医療に対する希望
(1)リビングウィル(終末期医療についての意思表示を書面ですること)
「尊厳死宣言書」の書き方は法律で決まっているわけではないのですが、本人の意思を明確にして後日のトラブルを防止するために、公正証書でつくるのが望ましいといえます。
日本尊厳死協会では、「尊厳死の宣言書」の普及に努めています。
http://www.songenshi-kyokai.com/
(2)医療のための事前指示書
病気等により意思表示ができない状態になった場合に、家族や医療関係者に対し、私はこのような医療・ケアを望んでいますという意思を伝えるための書面です。
乙訓医師会では「私の医療に関する希望(人生の最終段階において)」を作成され、主治医に提示することでご自身で判断ができなくなった場合に、主治医や家族が治療方針を決める参考になるとしています。
ワンポイントアドバイス
事前指示書には法的拘束力はありませんが、終末期医療に関するガイドラインや勧告などでも、終末期医療やケアのあり方の方針を決定する際には、患者本人の意思が明らかな場合は、それを尊重するよう求めています。
このように法的拘束力がなくても、ご自分が医療に関する判断・決定ができない場合に効力を発揮するといえます。
3.任意後見契約
自分が元気な間に、任意後見になる人を指定し、認知症などによって、判断能力が不十分になったときの生活や療養看護、財産管理について行っておく契約です。この契約は「公正証書」で締結する必要があります。
4.断捨離
断捨離とは、単に「モノを捨てる」と思ってしまっているかもしれませんが、「断」=入ってくる不要なモノを断つ、「捨」=不要なものを捨てる、「離」=モノへの執着から離れるという意味です。モノが増えてきたから捨てるという発想ではなく、自分にとって「本当に必要なもの」を見つめ直そうとするのが断捨離です。モノへの執着心を減らし、余計なモノを増やさないことで、身軽で快適なライフスタイルを取り戻すことができます。
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